求人広告の「裏ワザ!」へ、ようこそ。
先日の記事で、仲のよいIT企業の新入社員たちと喫煙所で会話した、なんて話を書きました。私は今や絶滅危惧種にもなりかかっているという「喫煙者」なわけですが、マナーを守って喫煙するよう心がけていることは強く主張しておきたいと思います。また非喫煙者の方々に喫煙を推奨するようなつもりも全くないことを、先に申し上げておこうと思います。
しかしながら、そんな新入社員たちとの喫煙所での会話をしながら、ふと思い出したことがありました。かつて大手求人広告サイトの運営会社で、デスクを置かせてもらって常駐のような形で仕事をさせてもらっていた頃の話です。その会社のオフィスで働いているわけなので、そこの営業担当社員の人たちとも同じフロアで仕事をしていたわけですが、喫煙所に行くとそんな営業社員たちとも同席することになるわけです。当時、まだ新卒入社1年目か2年目かぐらいの若い社員の子がいたのですが、彼曰く、もともとタバコは吸わない人だったとのこと。「なんで吸うようになったのか」と尋ねると、
タバコを吸う先輩たちが喫煙所で話している内容が面白そうで、気になって、話が聞きたくて吸うようになった。
というのです。なんとまあ、仕事熱心というか、無謀というか、無鉄砲というか。
「飲みニュケーション」なんて言葉は、死語かどうかの境目くらいにある言葉のように思いますが、彼の話を聞いていてなんとなくそんな「飲みニュケーション」に通じるものがあるような感じがしました。タバコもお酒も、決して積極的にお勧めしようとは思いませんが、要はたとえば会議とかミーティングとかいった場のようにオフィシャルな場で話す会話や言葉と、喫煙所とかお酒の席とかで話す会話や言葉とでは、だいぶ違いがあるのではないかと私は思うのです。同じことを言うのでも、きれいにまとめて言うのか、本音のところをズバッと言うのか、みたいな。で、仕事をする上で本質に近いのは後者の方だと私は考えていて、そういうコミニュケーションをするからこそできる仕事というのも世の中にはあるよなあ、とつくづく思うわけです。
もう一度言いますが、私は決して喫煙や飲酒を勧めているわけではありません。そういうものを媒介として可能になる、本音の部分で会話できるコミニュケーションを、そういうものを媒介にせずともできるような力を、就活生のみなさんにはぜひ持てるように意識していただけたらいいな、と思う次第です。