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前回、「WEBとリアルをつないでみる。」という記事で、新卒入社1年目の人たちに新人研修の様子をブログでレポートさせることで、就活生に安心感を与えられる、というような話を紹介したかと思います。その際に「具体的な事例」を紹介すると書きましたので、今回はそんな事例をご紹介しようかと思います。
とあるIT企業で、新人研修の一環として「新人プロジェクト」なるものを一年間にわたり展開する、という企画を提案し、数年にわたって実施してきたことがありました。「新人プロジェクト」とは、新人だけで数名のチームを組んで、たとえばスマートフォンのアプリを企画から考え、実際に開発まで行うとか、実際のクライアント企業にビジネスプランの企画をし、提案するとかいったテーマに取り組むもの。そんな彼らの奮闘ぶりを、自社の採用ホームページや求人サイトのブログで発信し続けていきました。するとその翌年に入社してくる新入社員は、彼らの就活時にそのブログをチェックしてきたため、入社後のインタビューで「入社理由」を訪ねてみると「新人プロジェクトが面白そうだった」「自分もやってみたかった」という理由を挙げる人たちが少なからずいた、という状況になりました。
就活生は、就活の初期段階ではそれぞれの企業に対してそれほど関心は高くなくても、説明会に行ったり、選考を受けたり、内定をもらったり、というプロセスを踏むごとに個別の企業に対して関心が高まっていくものです。もっと言えば、内定をもらって入社を決めた企業に対する関心は、相当な高さになるということです。そんな彼らに向けて、1年目の新入社員がどんな人たちなのか、彼らが1年目にどんなことをやっているのか、という情報を発信すれば、当然ながら彼らは高い関心を持ってその情報を受け止めることになります。そんな彼らの期待に応えるためにも、ぜひブログなどを使った定期的な情報の更新・発信には積極的に取り組んでいただきたい、と思う次第です。