求人広告の「裏ワザ!」へ、ようこそ。
世間はゴールデンウィーク真っ只中。この時期、大手求人サイトの運営会社も長期休暇に入るため、ゴールデンウィークが掲載期間に挟まる場合には通常より1週間長く掲載される、というのは広告を出稿される企業の人事担当者様にはわりと当たり前に知っていることかと思います。そしてそんな人事担当者様からよく聞かれるのが、「ゴールデンウィークに求職者は求人サイトを見るものなのか?」という質問です。
その質問に一言で答えるなら、「ゴールデンウィークだからたくさんの求職者が見るかというとそうでもないし、あまり見ないかというとそうでもない」ということでしょうか。ゴールデンウィークに限らず、年末年始やお盆休みといった長期休暇の間に求人広告のページビュー数が大幅に増えたり、減ったりということがあるかというと、統計的にはそうでもない。大手求人サイトの運営会社やその代理店と呼ばれる企業の営業マンが訪ねてきて、まことしやかに「ゴールデンウィークはページビューが伸びます」と、なんの資料の提示もなくのたまっていたとしたら、「自分の売上げを伸ばしたい」という都合だけで言ってるな、という見方をして大方間違いはありません(笑)。逆に「ページビュー数の年間平均を示したグラフとか、あるでしょ?」と聞いてしまえばいいのではないか、と思います。掲載にあたって検討の材料になる資料は、大手求人サイトの運営会社も山ほど用意していますから、そういうものを提示してくれない営業マンは勢いだけで営業活動をしていると見てほぼ間違いないでしょう。
強いて言うなら、ゴールデンウィーク期間は一般に6〜7月に控えるボーナス支給を終えてから転職しよう、と考える求職者様が求人を物色する時期ではあります。なので、他の時期に比べて「転職しよう!」というモチベーションが高まった求職者様が増えた感じがする、というのがこれまで求人広告をやってきて感じる「肌感覚」ではあります。とは言え、応募数がやたらと増えるかというわけでもないので、その辺はあまり検討材料の中に含めない方が賢明ではないかと思います。
さらに言うと、大手求人サイトの運営会社やその代理店には四半期ごとの「締め」がありますから、6月・9月・12月・3月の末の週には掲載件数が異様に増える、という現象があります。特に年度末の3月末は、それが顕著だったりします。その時期に求人広告を掲載すると、掲載件数が急増するため、相対的に求人広告の一件あたりの応募数がぐーっと少なくなる傾向があります。なので、営業マンの都合で四半期や年度の「締め」を迎える週の掲載を勧められることがある、ということを念頭に置きながら、商談を進めるといいのではないでしょうか。