求人広告の「裏ワザ!」へ、ようこそ。
昨日、かつて一緒に求人広告の仕事に携わったことのある、元・大手求人サイトの営業マンと久しぶりに会う機会がありました。彼は最近、ずっと人材コンサル的な仕事をしてきたようですが、そこでお客様から「求人広告は扱ってないの?」と聞かれることがあまりにも多いので、自分でも扱うことにした、という話でした。「お客様」とは当然、企業の人事ご担当者様なわけですが、彼が求人広告をつくるにあたってお客様に「なんでこの会社を興したのですか」「なんでこの事業だったのですか」「これからどう事業を発展させようと考えているのですか」などなど、いろんな質問をしていたところ、その人事ご担当者様から一言、
「そんなに質問されて、コンサル料はいくらになるんでしょう」
「うちはコンサル料を支払えるような風土がないんですが」
と心配されたとのこと。もちろん彼は、そんなお金をいただこうと思って聞いていたわけではなく、求人広告をつくるにあたって必要なことだから聞いていただけのこと。しかし、それを人事ご担当者様は「コンサルされてる」と感じてしまったのでしょうね。人事ご担当者様は「これでいくら請求されるんだろう」と戦々恐々としていたようだ、と彼から話を聞いて、私は思わず座っていた椅子から吉本新喜劇のごとく、ずり落ちそうな感じになりました。
どうやら昨今の求人広告の営業マンは、彼のような質問を人事ご担当者様にしないようですね。私も彼も、それでよく求人広告を売ってるな、という意見で合致したんですが、どうも昨今の営業マンは「求人広告の枠はこれだけ種類があって、それぞれいくらで、大きい方が効果が出ます」ということしか伝えてこない、と。そんなスタンスで枠を売ってるだけでは、そりゃあ掲載しても効果は出ないわな、と思わずにはいられませんでした。
これをお読みの人事ご担当者様はぜひ、そんな営業マンと対峙した時には「なんか聞くこと、ないの?」と振ってみてはいかがでしょう。何も出てこなかったら、発注しない方がいいかと思われます。