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今回は久々に、「筆者のつぶやき」でまいりたいと思います。
「ゆとり世代」という言い方がありますが、その世代まっただ中の方ならそんな呼ばれ方をするのは疎ましいでしょうし、その世代を教える立場にある方からすれば「困ったもんだ」と疎ましく感じる表現なのかなと思います。果たしてその「ゆとり世代」がどんな世代なのかは「諸説あり」という感じでしょうが、いわゆる文科省の学校指導要領が「ゆとり教育」と言っていた時代があったことは間違いなく、2017年4月に新卒で入社した人たちあたりはその時代のまっただ中に小中高校生を過ごしていたというのも紛れもない事実ということになるのでしょう。
それが影響しているのかどうかは定かではありませんが、2017年4月入社の新卒社員に向けては「マナー教育をはじめとした社会人としての基礎を学ぶ研修プログラムを強化する」という話をよく耳にします。どうやら前年(2016年)の新卒入社組が、客先に顔を出すような段階に入ったところ、私のようなかつて「新人類」と呼ばれたような40代後半にさしかかった世代でも「えっ、そんなことまで知らなかったりするの?」と驚いてしまうような、無礼な行為や行動を取ってしまうらしいのです。これじゃいかん、とばかりに新入社員導入研修のプログラムを「社会人として当たり前のこと、やるべきこと」といった基本中の基本を叩き込むことにシフトした、というような話があちらこちらで聞こえてくるのです。
しかしながら、これってよくよく考えてみると、「ゆとり世代」と呼ばれている彼らの親世代って、私も含めた現在40代後半〜50代の人たちじゃないか、要はその親世代がきちんとしつけをしてこなかったことが問題で、ゆとり教育がどうのとか言ってる場合じゃないんじゃないか、と思ってしまうわけです。学校教育がそんな社会人としてのマナーまで身につけさせた上で学校を卒業させてくれる、なんて思ってはいけない。彼らの親世代は、今まさに企業で管理職に就いている人たちが多いと思うのですが、そんな親世代は彼らが部下として入社してきた時に「ゆとり!」だなんて叫ぶことなく、「自分たちが彼らをつくってしまったんだ」という反省の気持ちを込めて、彼らを育て上げることに全力を尽くすべきなのではないか、などと徒然に思う今日この頃なのであります。