ようこそ、求人広告の「裏ワザ!」へ。
2017年3月1日、今年も新卒採用向けの求人サイトが一挙にオープンしました。新卒採用の広報をお手伝いするケースが多い私としては、この日を過ぎると途端にヒマになり、風邪をひく、というのが例年のパターンだったのですが、ここ数年は風邪はひかずにいます。まあ、そんなことはさておき。
ここのところ、新卒採用において「求人サイトってどうなの?」的な話を、人事ご担当者様からお聞ききすることがちょくちょくあります。まあその背景には、求人サイトの掲載費って高いし、掲載後は営業担当が何のフォローもしないし、エントリー数は思ったように集まらないし、説明会に呼び込むのに手間はかかるし、アウトソーサーに頼めば高いし、結局目標の内定数には届かないし、辞退はされるし、といった複合的な不満が重なってのご意見だというのは、重々承知です。新卒斡旋や新卒紹介というサービスも生まれてから久しいですが、「そっちのがいいんじゃないの?」というご意見をいただくこともよくあります。
率直に言えば、どっちもどっち、ということかと。
私が仲良くさせていただいているIT企業様があるのですが、そちらはそれまでは毎年10名以下の新卒者を採用してきていたのですが、ここ数年は斡旋や紹介をフル活用して20名超の採用を行っています。なぜそんなに、急に人数を増やしたのかというと、一言で言えば会社の戦略が転換したからということなのですが、そこにはとても熱心でフットワークの軽い採用専任の責任者の方を中途で採用して配置し、その方の親しみ深く面倒見のよいキャラクターのおかげで、それだけの数が採用できている、というのが採用成功の大きな要因になっています。
つまりは、求人サイトを使おうが、新卒斡旋・紹介のサービスを利用しようが、採用担当者の熱意や想いがなければ結局はうまくいかない、ということだと思うのです。「求人サイトは載せておけばいいんでしょ」とか、「新卒斡旋・紹介の営業担当がいい人連れてくるんでしょ」とか、そんなスタンスでいるとまあだいたいうまくいかない、というのは私がこれまでいろんな企業様の採用活動を見てきて思うところです。採用コミュニケーションがいくらWEBを通じたものに変わって効率化できたからといって、やはり採用というのは「人」対「人」であることは昔も今も変わりません。就活生も「人」なんだ、という基本に立ち返ってみることが、まずは大事なのではないかと私は感じています。