求人広告の「裏ワザ!」へ、ようこそ。
11月に入り、新卒採用向けの求人広報の仕事が次第に増えてきました。毎年のことですが、翌々年の入社を予定する大学3年生向けの広報が、この数年はだいたい10月頃から忙しくなってきます。就活生向けの情報が解禁となるタイミングが大人の事情で10月になったり、12月になったり、ここ数年は3月で定着したりと前後することはありますが、だいたいそのタイミングの半年くらい前から、新卒採用広報のお手伝いをしている私たちは徐々に忙しくなってくる、というのがルーティンになっています。
そんな中、毎年人事ご担当者様からお聞きする声があります。
「最近の学生はどういう傾向にあるの?」
「最近の学生はどんなことを考えているの?」
「最近の学生に刺さるような表現をしてほしい」
まあ、そんなようなことを毎年聞かされるわけですが、そういう時に毎回思うのは、
「自分の学生時代を振り返ってみて下さい」
ということです。
以前にも「就活生見て、我が振り直せ?」という記事を書きましたが、今の学生が自分たちの学生時代と大きく変わったかというと、決してそんなことはありません。そりゃあ今の学生は、なんなら子どもの頃から携帯電話が普通にあった世代だし、SNSでやり取りをするのが当たり前だし、なんならスマホで卒論書くヤツがいる、なんて話も伝わってきます。黒板の板書をスマホで撮影してノート代わりにする、なんて発想は自分たちの学生時代にはなかったでしょう。そりゃあそうです、スマホがなかったわけですし。弁当箱みたいな携帯電話で「しもしも〜」なんてできるようになるのは、私の世代からすれば大学生ぐらいの頃の話ですからね。しかしながら、私たちの世代が大学生になったあたりからポケベルなんてものが普及し始めたわけだし、そんなんでコミュニケーション取るというのを上の世代の人たちから不思議そうな目で見られていたと思います。黒板の板書をしなくて済むようにノートを借りられる友人を複数つないでおいたりもした、という人もいるでしょう。所詮、ツールが変わっただけで、さほどやってることは変わっていないんです。
そう考えると、当時の学生だった自分にとって、うちの会社はどう見えているのか、何を伝えれば魅力がわかるのか、どのタイミングでどの情報を出せば興味を持ってくれるのか、という考え方ができるようになるのではないか、と思うのです。そんなわけで次回の記事では、求人広告の上で自社の魅力を伝えるための方法について、紹介してみたいと思います。