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先日、京都へ出張に行った際、立ち寄った木屋町(きやまち、と読むのをその時初めて知りました笑)のショットバーで働くアルバイトのお兄ちゃんと話したところ、彼はまさに今就活中で、そこそこの大手企業から内定をもらったと言っておりました。そこで内定は承諾したのかを聞いたところ、「そろそろ承諾書を出して、とせっつかれている」とのこと。「どうしようか迷っている」と言うので、私は「どこまで引っ張れるか、試してみたら」とカマをかけてみました。すると彼は「そうします」と、どこか迷いが吹っ切れたような笑顔で応えてくれました。
そうなんです。就活生のみなさんはこの時期、そろそろ大手企業の内定が出始めた頃で、内定をもらえた方はひと安心といったところではないかと思います。しかしながら、その内定をもらえた企業から「そろそろ承諾書を……」というような話を振られるようであれば、少し焦らしてみた方がいいのではないか、と私は思うのです。もちろん、その内定をもらえた企業に「入りたい!」と思うのであれば、そのまま承諾すればいいと思います。でも少しでも「どうしよう」という気持ちがあるのなら、焦らずに引っ張ればいいと私は思っています。
というのも、企業の人事担当者というのは、一般的に「今年は新卒を何名採用しなさい」という目標を経営トップから言い渡されているもので、彼らはその目標を達成できたかどうかが評価基準だったりします。中にはその評価基準を満たしたいがために、内定者に対して「早く承諾書を出して」と言ってしまう、野暮な輩も存在するわけです。つまり「内定承諾書を出してほしい」という人事担当者の言葉の裏に何があるのか、を見極めることが大事になるわけです。本当に内定者であるあなたを「必要だ」と思うから「早く出して」と言っているのか、自分の評価を気にして「早く出して」と言っているのか、は大きく違うわけです。
そういう背景を知った上で、就活に臨むのと臨まないのとでは結果が大きく変わってくると思います。そんな知識も、頭の片隅に置いておいても損はない、と私は思います。