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ゴールデンウィークを過ぎたあたりから、例の就職協定的な6月1日内定出し解禁に至るまでの間は、就活生のみなさんにとって会社説明会ラッシュの時期ではないかと思われます。大学の就職ガイダンス的なところでは「就活は自分を見つめ直す時期」などと言われながら、そんな暇もなく説明会に参加したり、ゼミの課題に取り組んだりと大忙しでしょうが、そんな就活生のみなさんにぜひ、知っておいていただきたいことを今回は書こうかなと思います。
最近は「就職エージェント」というのが増えてきて、エージェントを通して就職先を紹介され、内定をもらうというケースもずいぶんと増えてきた感じがあります。そんな「就職エージェント」という会社に登録した後、少しだけ気をつけておいていただきたいのが、やたらとIT業界の企業を紹介してくるケースです。こういうケースの場合、中にはとにかく紹介料を稼ぎたいと躍起になっているだけのエージェントもいたりするから、です。
確かにIT業界はこの数年、慢性的な人材不足に陥っています。業界で求められる素養も、かつてはプログラミング能力が中心でしたが、最近はコミュニケーション能力に重きが置かれるようになるなど、変わってきつつあります。そういう意味では、ぱっと見だけでは情報系の学部学科の人たちに優位性のある業界にも見えますが、実は文系出身者が数多く活躍している業界でもある。だから就活生のみなさん自身も、実はIT業界が向いているのに、それに気づかないでいるというケースも多々あるかと思います。
しかしながら、そういう状況を逆手に取って、「人が足りない業界だから」となんでもかんでもIT業界の企業を紹介してくるエージェントも実際にいたりします。エージェントは、紹介した人に内定が出たら、もしくは入社したら、一人あたりいくらという紹介料をもらって稼いでいるビジネスです。なんなら、向いていようがいまいが、紹介して内定もしくは入社が決まりさえすれば報酬が得られるわけですから、そんなスタイルになってもおかしくはないわけです。
エージェントも商売ですから、そういう側面があるというのは仕方のないことではあると思います。でも就活生のみなさんにはぜひ、そういう側面があるということを認識した上で、エージェントと向き合ってもらった方がいいと思うのです。どれだけそのエージェントが、本気で自分に向き合ってくれているか。そんなところをぜひ、チェックしながらつきあって下さい。