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これまで「人事ご担当者様へ」のカテゴリーでばかり、記事を書いていたので、今回は初の「求職者様へ」カテゴリーの記事ということでいきたいと思います。中でもいわゆる「就活」中の学生様向けのお話しを、させていただこうかと。
就活する中で、いろんな企業に接する機会があるかと思いますが、ずいぶんとあっさり内定が出てしまう企業ってあるなあ、と感じている就活生の方もいらっしゃることでしょう。そういう企業って「とにかく人が足りない、ブラック企業ではないか?」と疑問を感じる就活生の方もいると思います。
結論から先に言うと、おそらくは人が足りてない企業であると思われ、しかしながらブラック企業かというとそれは一概に言えない、ということでしょうか。まあ、ブラック企業とは何ぞや、という定義が明確になり切っていないというのもありますが。
「人が足りていない」ということが問題かというと、これもまた一概には言えないところがあります。企業というのは、急成長しているフェーズにあれば当然ながら人を採用せねばならないわけで、その「急成長」というのは悪いことではなく、むしろすばらしいことです。ただその「急成長」がゆえに、たくさんの人を採用する必要はあるものの、教育や配慮に欠けてしまっているケースはちょくちょくあります。それを「社員への配慮が足りない」と見るか、「じゃあこれから自分も教育制度づくりに参加していけばいい」と考えるか、でその企業の見え方は変わってくる、ということです。
ただ、一つ言えるのは、そういう大量採用をする必要にかられた企業の採用担当者が、果たしてどれだけの覚悟を持って採用活動に取り組んでいるか、を見極める必要があるということでしょう。大量採用をする場合、おしなべて一人ひとりの求職者様に向ける採用担当者のパワーは分散されてしまうものです。採用担当者もものすごい数のエントリーシートや面接をさばかなければいけないわけですから、それはパワーが分散されても仕方がないとも言えますが、それでも一人ひとりの求職者に真剣に向き合う姿勢があるかどうか、は企業を選ぶ上で大きなウエイトを占めてしかるべし、と思います。
以前、就活生の方をヒアリングする機会があり、ある企業の内定をどうして辞退したのか、をお聞きすることがありました。いろいろ理由はありますが、その中の一つに採用担当者が説明会の段階で、ずいぶんと軽く冗談気味に「君、きっと内定だよ。ははは」みたいな言葉をかけられたことが引っかかった、というものがありました。「こっちは真剣に就活してるのに、という気分になった」とその就活生の方はおっしゃっていました。冗談でも、そういうデリカシーのない発言をするかしないか、は判断基準に置いていい、と私は思います。
採用担当者の姿勢をきちんと見極める。これも求職者様の企業選びの基準として、置いておくべきポイントの一つだと私は感じています。